京は遠ても十八里 鯖街道 その4

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 鯖街道沿いの山々は険しく、中でも武奈ヶ岳は比良山地の最高峰。標高が1214.4mありまして、坊村はその登山道の入り口となっています。また、坊村にある明王院は…と、ここまで書いているうちに坊村にまつわる懐かしい出来事を思い出しちゃいました。

 その昔、私がまだうら若き学生だった頃。所属していた大学の自然系サークルで比良山地を南から北へ縦走して武奈ヶ岳に登る計画を立てまして、当番に当たっていた先輩Fさんと後輩女子と私の3人でコースの下見に出かけました。
 ただ、下山ルートだけはまだ決定できておらず、「坊村へ下りるのもいいかも。」となっていましたので、武奈ヶ岳山頂からは二手に分かれて(↓地図参照)、後輩女子を含む2人はびわ湖側(青コース)へ、もう1人は坊村へ下るルート(赤コース)で下山することにしたのでした。ま、今から思えばアホな話でして、どう考えてもびわ湖側へ降りる方が交通至便。坊村へ下りたら京都バスが運行している一日2便のバスしか京都市内へ戻る手段はないのでありますね。
 ただし。このとき一緒に来ていた後輩女子さん、実はお守りが結構大変な子でして「足痛~い。先輩、もう歩けませ~ん。」だの「先輩、おなか減りました~。喉も渇いた~。」だのとすぐにのたまう。つまり、交通至便だけど面倒な後輩女子のお守りつきコースか、交通不便だけど一人で身軽な坊村コースか。さーて、あなたならどちらをとります?(笑)
 結局、先輩Fさんと私はどちらをとるかの究極の選択を密かにジャンケンで決めることに。こうなればもはや先輩も後輩もないのでありまして、一発勝負の頂上決戦であります。
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↑ 地図はhttps://japaneseclass.jp/trends/about/武奈ヶ岳より

 で、結果は私が見事に負けまして、坊村まで急な登山道を一人でルンルンと駆け下りました。(笑)
 ところがここからが悲惨でして、明王院の赤い橋を通ってバス停へ行ってみたら! 来ると思っていたバスが来ない。おっかしいなーとバス停の時刻表をよくよく読んでみたら、ぬぁんと!この路線は土日しか運行していないことが判明…その日は平日だったのでした。これには正直、途方に暮れました。今ならスマホでチャッチャと連絡して誰かに迎えに来てもらうこともできますが、当時はまだスマホなんぞという便利なものもありませんでした。
 しばし呆然。「ま、こうなったら夜中までかかろうが京都市内まで歩くしかないか。」と覚悟を決めて歩き出しましたが、ここですんなり諦めないのが私なんであります。ごくたまーに通るクルマににこやかな笑顔で愛想よく手を振って、いかにも好青年が困っている風を醸し出しつつ、生まれて初めてのヒッチハイクを敢行してみました。そしたら!幸運にも2台目で親切なお兄さんが止まってくれまして、その方は朽木村役場の職員さんで、これから出張で京都市北区役所まで行くから乗せてあげると。あのときほど人の情けが身にしみたことはありませんでした。



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Commented by tad64 at 2017-05-20 19:05
いい話ですね!そうですよ、困った人を見つけたら躊躇わず助け舟出してあげて下さいよ!
所で私め写真が上手く撮れなくて悩んでおりますの。何とか上手くなるように助けてくれません!
Commented by border72 at 2017-05-20 19:24
タッドさん
長文になって、何が言いたかったのかよくわかんなくなりましたが、いい話でしょ!
で、写真の上達のために一肌脱げと?
私の方こそ助けていただきたいくらいですので、とてもとても。(笑)
Commented by blackfacesheep2 at 2017-05-21 14:38
わははは、固唾をのんで読んでおりましたよ。
どんだけ悲劇的な結末になるのかと思いきや・・・
人の情けが身に染みるお話になりましたねえ。^^
そう言えば、この山からもう少し南西に行ったところに愛宕山がありますよね?
廃棄されたケーブルカーの頂上駅がとてもフォトジェニックで、一度行ってみたい場所なんですわ。^^;
シャガの花、幻想的ですね。
ランの一種なんでしょうが、バタ臭さはまるで感じさせない、日本的妖艶さです。
黒背景で、その妖しい美しさが引き立っておりますねえ♪
Commented by funakakushi at 2017-05-21 19:21
そんな事があったとは、知らんかったぁ。(笑)
で後輩って誰やったかなぁ。またオフで教えてね。(笑)
コミュ力流石!
Commented by border72 at 2017-05-21 21:52
blackfacesheep2さん
固唾をのんで読んでいただきましてありがとうございます。(^^)
とにかく若い頃は無鉄砲だったわけで、この手の話はいろいろと。

ところで愛宕山ですが、廃棄されたケーブルカーの頂上駅ですか。
私も何度か登ってますがそんなのありましたっけ?
とおもってググってみましたら、なかなかの廃墟ですな。
これはぜひ撮りに行かねば!
Commented by border72 at 2017-05-21 21:55
funakakushiさん
あれ?この有名な事件をご存じなかったですか?
先輩FさんはもちろんあのFさんですが、後輩女子はここでは伏せときます。
いろいろと支障もありますから。(笑)
あ、コミュ力だけは昔っから。
一度会ってしゃべった人は全員お友達の私でーす。
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by border72 | 2017-05-20 10:30 | 旅先 | Trackback | Comments(6)

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