ブログトップ

Illusion on the Borderline II @へなちょこ魔術師

Illusion on the Borderline @へなちょこ魔術師のブログPart IIです。引き続き皆様のご愛顧を願います。コメント・リンク大歓迎。


by へなちょこ魔術師
プロフィールを見る
画像一覧

アジサイラプソディ 2018 その10

d0351122_18081599.jpg
あじさいをマニアックに種から育てるお話の続きです。
さて、みなさんはあじさいの種をご覧になったことはありますでしょうか?あじさいを種から育てようとするなら、そもそも種がどこにどのように出来るのかを知らねばなりません。
d0351122_18085133.jpg
d0351122_05105490.jpg
まず、みなさん存じのようにあじさいの花には装飾花と両性花があります。装飾花は派手に咲いてハチなどの虫を誘惑するために存在しています。種ができるのは両性花の方です。
原種に近くわかりやすいガクアジサイ(左)だと、花序のまわりを縁取るように並ぶ大きな花が装飾花で、真ん中にゴチョゴチョとある小さなツブツブが両性花。
装飾花がてまりのように発達した西洋あじさい(右)の場合ですと、我々が花であると思っているものは全て装飾花なんですよね。花弁に見えるのは発達したガクで、真ん中にポチッと見えるのが花の本体の蕾です。
d0351122_05065012.jpg
装飾花の丸いポッチ状の蕾は時期になるとこのように展開してちゃんと雄しべも雌しべも出てきます。しか~し、種子を作る機能はありません。あらら、じゃ、西洋あじさいの種子を作る機能を備えた両性花はどこにあるのでしょうか?
d0351122_05061882.jpg
実は西洋あじさいの花をかき分けてみると装飾花の下に隠れて5ミリほどの小さな粒のようなものがくっついています。これが両性花。受粉すると子房が発達して緑色の蒴果(さくか)=実となるのです。

つまり我々はあじさいに二重三重にだまされている(?)わけでして、これが花だと思ってたら花じゃなくて、花弁だと思ってたらガクだし、ようやく見つけたと思った花の本体には種子を作る機能がないし、種子を作れる本当の花は偽物の奥深くに隠れて小さく密やかに咲いてるのであります。

にほんブログ村 写真ブログ スナップ写真へ
続きまする。m(_ _)m



[PR]
トラックバックURL : https://border72.exblog.jp/tb/26935928
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by okuryunoblog3 at 2018-06-24 06:21
おはようございます。
西洋紫陽花の両性花がそんなところにあったとは知らなかったです。
びっくりですな。
今度探してみます。
勉強になりました。
Commented by G7_2007 at 2018-06-24 23:01
勉強になりました!!
Commented by border72 at 2018-06-25 07:10
okuryuさん
そうなんです。西洋紫陽花の両性花ってこんなところに隠れてるんです。
人間がどんどん改良してしまったので、こうなったんでしょうね。
でもちゃんと受粉出来るからすごい。
Commented by border72 at 2018-06-25 07:12
G7さん
あはは、勉強になりましたでしょ?
今回はあまりにもわかりにくい話だったので順を追って図解してみました。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by border72 | 2018-06-24 05:00 | 自然 | Trackback | Comments(4)