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Illusion on the Borderline II @へなちょこ魔術師 Illusion on the Borderline @へなちょこ魔術師のブログPart IIです。引き続き皆様のご愛顧を願います。コメント・リンク大歓迎。

腐植について

よく園芸をされる方が「先ずは土づくりが大切」とおっしゃいますが、「土づくり」いう言葉は実に曖昧でかわりにくいです。そもそも土は何でできているのでしょうか?
土の構成成分は無機物と有機物の大きく二つに分けられます。
無機物は主に「粘土」と「砂」。有機物は動植物などの遺体や排泄物、また、それらがカビやバクテリアによって分解されたいわゆる「腐植」です。
つまり、土の成分は鉱物と腐植の複合体なわけです。よく肥えた土の黒い色は腐植によるものです。
腐植には「養分を供給する効果」と「土壌を改良する効果」があります。腐植は窒素、リン酸、カリをはじめ微量要素を含んでいて、その効果は穏やかに長く効き、作物に害を与えません。また、腐植は土の団粒構造を発達させて透水性・保水性・通気性を高めるため、「ふかふか」とした柔らかい土になり、作物の根を伸びやすくするとともに、有益な微生物の種類や数が増えてそれらの活動を活発にします。
しかし、腐植は土中での分解が進むと消滅してしまい、いずれは痩せた土となります。そこで人工的に作った腐植の基である堆肥を施して補う必要が出てくるわけです。
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「堆肥と肥料?一体何が違うの?」という方のためにもう少し説明しますと、肥料は主に「野菜や花の成長のために土に混ぜたりかけたりするもの」を言います。チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)が「肥料の三要素」です。
一方、堆肥も先に述べたようにそれらの成分を含みますが、肥料としての効果は穏やかですので、どちらかといえば土質改善のための資材として用いられます。作物の栄養というよりは「土自体を作物が育ちやすいように改良するもの」です。したがって、作物の栄養となるもの以外に微生物やそのエサとなるものなど、土をふかふかにするためのものもたくさん含まれています。
堆肥をベースにをしながら、土の状態や植える野菜に合わせて足りない栄養を肥料で補っていくのが土づくりの王道なのですね。写真は雑草堆肥の一ヶ月目の切り返し作業の様子。まだまだ十分な発酵が進んでおらず、腐植になりきってません。(^^)

ちなみに雑草堆肥を作る際に混同しがちなのが「枯れる」と「腐る」。これは全く別の現象です。植物は生の状態のほうが腐りやすいです。枯れると繊維細胞の細胞壁を作っているセルロースやヘミセルロースなどが乾燥して固くなり、腐りにくくなります。また「腐る(腐敗)」と「発酵」はどちらも微生物の力によって物質が変化することですので現象としては全く同じです。ただ、人間にとって有害なものであれば腐敗、有益なものであれば発酵と言い分けているだけなんですよね。


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わかりにくくてごめんなさいね。m(_ _)m



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by border72 | 2019-06-10 00:29 | 自然 | Trackback | Comments(0)