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Illusion on the Borderline II @へなちょこ魔術師 Illusion on the Borderline @へなちょこ魔術師のブログPart IIです。引き続き皆様のご愛顧を願います。コメント・リンク大歓迎。

堆肥考 その5 これまでのまとめというか混ぜるな危険

 畑の片隅にあるトタン板で仕切ったゴミを捨てる一角で、長年にわたって捨てられた木の枝をより分けて、完全に腐植になっているものと、なりきっていないものを分ける作業をひたすらしているのですが、とりあえず暑い。なんてったって、とにかく暑いのであります。
 というわけで、この時期の作業時間は1日2時間が限界ですね。水分補給をしながらボチボチやってるんですけど、1分動いては3分休憩の繰り返し。ポカリスエットと氷を水筒に入れてチビチビ飲みながらやっていたら、甘い香りに誘われてアリ君も休憩にやってきていました。
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 さあ、いよいよ分類が済んだら、この上に雑草を切り刻んで積めるなと考えて、ふと手が止まりました。あれ?ここまで枠の中に積んだものはどれもかなり発酵が進んだ有機物だよな。ここに新しい雑草を積むということは、同じ枠の中で発酵初期の糖分解期が新たに展開するってこと?1つの枠の中で2つのステージが同時進行するっていう状況は果たして大丈夫なんだろうか?。しかも、それを後で切り返して混ぜてしまっていいものなんだろうか?
 ま、そこまで考えなくても大丈夫でしょ?とも思いましたが、糖分解期とセルロース分解期とリグニン分解期、それぞれの状態にある堆肥が混在したら一体どうなる?それぞれのステージで活躍する微生物がみな違うのに…。
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 思い返してみると、これまで私はネット上に書いてある「発酵の進んだ有機物は新しい材料の分解を助けるので、しっかり混ぜるとより早く発酵します。」などという言説を信じて、草を刈るたびに新しい材料を上から足してはセッセと混ぜ込んで来ました。しかし、今思えばそれは大間違いではなかったかと思います。そもそも切り返し作業は好気性菌が活動しやすくするために行うものであって、どう考えても発酵段階の違う堆肥を混ぜるためじゃないですよね。
 ああ、ここに来て元堆肥製造業者のおっちゃんのアドバイス「切り返しはホイルローダーで毎日やるで。とにかく量が多いし、混ぜんことには発酵が均等に進まん。」という言葉が天啓のごとくによみがえる。雑草堆肥を作るために枠の中に雑草を積むなら、せめて2~3日の内に一気にてっぺんまで積んで、堆肥の発酵状態を上から下まで同じステージに保つことこそが大切なのではないでしょうか。だってこまめな切り返し作業はそのための切り返し作業ですもん。

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本日の教訓:堆肥の新旧はどう考えても混ぜないが吉。(^^;)



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by border72 | 2021-08-07 09:39 | 自然 | Trackback | Comments(0)